ロストユニバースデータ
MAIN STAFF
原作:神坂一 
原作イラスト&キャラクター原案:義仲翔子 
監督:渡部高志
シリーズ構成:神坂一、関島眞瀬 
キャラクターデザイン:宮田奈保美
美術監督:中原英統 
アニメーション制作:イージー・ファイル
CAST
ケイン:保志総一朗 
キャナル:林原めぐみ 
ミリィ:柊美冬 
レイル:緑川光

1話

光刃輝く(ヒカリノヤイバカガヤク)

平成10年4月3日

最初の仕事の依頼は、広域犯罪組織デュゴール・コネクションが開催しているシークレットオークションからの盗品の奪還(子猫ちゃんのコーヒーカップ)。このオークションは、連邦美術館から消えた名画から、宇宙軍も知らない非合法の最新鋭兵器まであらゆる盗品、密輸品を扱い、人身売買まで行っていて、裏の世界では知らぬ人はいないという有名なもの。本拠地の人工惑星に侵入したケイン達は、別ルートからデュゴール・コネクションを捜査していた探偵ミリィと出会います。ソードブレイカーの陽動作戦の連携で盗品の奪還に成功したケインは、パワードアーマーで立ちふさがった用心棒ゼナンも撃退した。派手な戦闘が外部に漏れたコネクションも、星間警察の手入れが入り壊滅した。
盗品が依頼主の祖母の形見だと知ったケインは、依頼料99万クレジットを100クレジットに減算し、キャナルの怒りを買ってしまった。

2話

女神翔ぶ(メガミトブ)

平成10年4月10日

機体整備のため宇宙ドックに立ち寄ったソードブレイカーに、「腐れ縁」の星間警察レイル警部から緊急連絡が入り、暴走したフェイズドライブの実験艦を止めてほしいという依頼。その艦は、なんと今いる宇宙ドックに向かっているらしい。しかも、前回のデュゴール・コネクションの事件の関与を見逃すことで、依頼料はなし。ケインが、実験艦内部に侵入して制御コンピュータを破壊、ソードブレイカーの底力で宇宙船の軌道をそらすことにも成功しました。でも、このことでミリィにソードブレイカーがロスト・シップだということがばれてしまう。そのため、ミリィが押しかけパートナーとしてソードブレイカーに居座ることになってしまった。

3話

厨房踊る(チュウボウオドル)

平成10年4月17日

大変なことにミリィは、料理すると厨房施設を破壊してしまう性格だった。なんと、この料理がうまいから大問題。艦内設備を破壊されたキャナルはカンカンですが、ケインは結構気に入ってしまう。さらに、ミリィはレイルの持ってきた、いかにも引っかけという仕事を引き受けてしまいます。裁判の証人警護なんですけど、海賊のボスの裁判だから、様々な妨害が入ってくる。安易に契約を引き受けてしまったことで、ケインとミリィは言い争いになり、ミリィは一人で証人の少女の護送に出かけてしまう。当然、海賊の襲撃が始まります。ケインも助けに駆けつけるが、多勢に無勢で、徐々に追い詰められていきます。けれど、証人の少女はキャナルの変身した姿だった。本物の証人は、レイルの手により裁判所に無事に護送されていた。自分が騙されたことに激怒するミリィですが、初仕事は何とか無事に?終了した。でも、その後にミリィの恐ろしい?復讐がまっていた・・・(キャナルに)

4話

ヤシガニ屠る(ヤシガニホフル)

平成10年4月24日

ミリィの「栄光のミスコン百回参加」を達成するために、海洋惑星サンザニアで開かれる「ミスヤシガニコンテスト」に出場するために向かった。ミリィは今までにも、惑星グレトリオスのミス紙切り王選手権銅賞、惑星オルピィのミスかき氷、ガラリア星系のミス達磨市3位、ミスフィギュア、ミスホニャランゲなどなんだかよくわからないミスコンに参加していた。コンテスト会場にはコンテスト警備のためにレイル達星間警察もやってきていました。ただレイルはコンテストをビデオに録画し、闇ルートで販売するという副業の仕事もしていた。ミリィは、なんだかよくわからない予選を勝ち抜き、ミスコンの決勝戦に進む事が出来た。しかし、その夜ケイン達の泊っていた水上コテージをナイトメアの刺客が襲いかかります。なかなか手ごわい刺客カーリーをとっさの機転で退けたケイン達でしたが、この騒ぎで「ミスヤシガニコンテスト」は中止になってしまいました。

5話

光炎轟く(コウエントドロク)

平成10年5月1日

相変わらず、ミリィの厨房破壊は続いていますし、お財布の中身も厳しくなってきたので、兵器工場惑星ロイデストの警備システムを修理の間巡回警備する、わりと簡単な仕事を受けることになりました。でも着いてみると、依頼人のはずの管理人さんたちの話はおかしいし、紅蓮翁と名乗る変なおじいさんから通信が入ると、止まっているはずの警備システムが動き、警備システムを管理する機械衛星ドルキバが落下し始めた。ソードブレイカーはジャミング(通信妨害)されてケイン達と切り離されてしまう。しかも、バリアーで包まれて動きがとれなくなってしまい、大ピンチ!そのとき、ケインが自らミサイルで重力圏を突破するという荒技で駆けつけた。ケインがソードブレイカーと接触することにより、サイシステムが使えるようになり必殺武器プラズマブラストで機械衛星を排除することに成功した。でも、依頼料なんて貰える状況でなくなり、さっさと退散してしまった。

6話

駄天使疾る(ダテンシハシル)

平成10年5月8日

宇宙軍所属の看護婦養成所船ハイボールから、生徒達の身近警護の依頼が入った。女性だけの船であるのと、卒業演習が近い生徒への影響も考慮し、警護員は女性に限定されました。依頼料は、学生自治会の予算から支払われる8万クレジット。しかし、キャナルの立体映像装置の故障のため、ミリィと女装したケインが新任の栄養士として乗り込むこととなりました。ハイボール船内では、卒業演習で良い成績を取るため、生徒同士の対立が続いている。人工重力をカットした船内で、卒業演習が始まり、お互いの仕掛けた爆弾が破裂し船内はパニックに陥ります。しかし、叱曹ノより、自分達が本当は何を目指していたかに気づいた生徒たちは看護婦として行動し始めます。演習後、生徒たちはもう1年ハイボールに残ることを決めた。いつか、フランソワ(ケイン)お嬢様のように勇敢な看護婦になるために。

7話

棋士まみえる(キシマミエル)

平成10年5月15日

惑星ギャンビットに住むラーセンさんから、連絡を断った考古学者ボビー・ジェイムズさんを捜し出すという依頼が入りました。捜索は、キャナルとケイン&ミリィチームにわかれて始められましたが、情報収集の的確さでキャナルが一歩リードします。実はボビーさんは、犯罪帝国ナイトメアが発掘していたロストシップの発掘に立ち会っていたようで、ナイトメアがその秘密を知るものを殺すために戦闘チームを送り込んできていました。けれど、ケイン、ミリィ、キャナルの見事な連携で戦闘チームを撃退できた。ボビーさんはすでに亡くなっていたが、ラーセンさん宛のディスクが残されていた。その中身は、ボビーさんとラーセンさんの間で決着がつかなかったチェス勝負の続きの手でした。その手は捨て身の戦法で、ボビーさんは無茶な攻めが好きなアリスという女性から教わったもの、そして、それはキャナルの得意な手でもありました。

8話

ニーナ窮す(ニーナキュウス)

平成10年5月22日

今回は、惑星チキンアースのトレビン国ブランコ大臣を護衛する仕事です。一見、簡単そうですが、現在この国では民族対立に反政府勢力が台頭し、要人誘拐やテロが多発、さらに経済破綻などによりかなり危険な状態です。しかも、依頼人であるレイルの代理で、初仕事であるニーナがやってきた。彼女だけがトレビン語を話せるからです。なにしろ、この国の言語はキャナルのデータバンクにも入っていないようなローカルなもの。しかも、風習で角が3本以上生えていない乗り物には乗れないため、ソードブレイカーにも角をつけることを強制したが、キャナルがプライドを傷つけられるといい拒否したため現地の旅客機を使用することになってしまう。行先き不安なスタートでしたが、案の定、大臣を狙うテロリストが現われます。「赤いトサカ」と名乗る彼らは、角を崇拝することを撤廃しトサカを国のシンボルにすることを要求してきた。ニーナの機転もあり、なんとか大臣を無事に送り届けることができましたが、ニーナが大臣の角を折ってしまったために国際問題になるかもしれなくなった。

9話

厠消ゆ(カワヤキユ)

平成10年5月29日

ミリィが加わって、ソードブレイカーではある問題が発生していた。船内には一人分の生活設備しかないので、ケインとミリィが同じ設備を使うことになります。そして、なぜかトイレを使うパターンがかち合う。でも、キャナルはこれ以上トイレを増やすつもりはない。このことで3人の間にトラブルが続いています。そんな時、危険宙域から救難信号が入ります。そこに漂っていたのは、半世紀前に行方不明になっていた宇宙船。中からひとつの結晶を見つけました。ミリィが見つけたので勝手にミリィストーンと名前をつけましたが、これがとんでもない代物だった。それは、銀河文明が作り出したブービートラップで、ランダムに船内をテレポートして船内の空間をいじりまわしていきます。さらに、ケインとミリィがトイレ気分になってしまい、我慢しきれなくなった2人は、闇雲にトイレを探し始めます。その騒ぎの中でブービートラップと接触をしたミリィを、ケインが感知します。ミリィが手にしていた懐かしいオルゴールの音色を聴きとったからでした。

10話

流浪決する(ルロウケッスル)

平成10年6月5日

今回は、開発公社の移民局からの依頼で、大規模開拓移民船メイフラワーの護衛です。40年以上続いている移民プロジェクトで、未開拓の移住可能な惑星を探して長期航行中です。惑星探索も含めて完全にシステム任せで航行する船で、出発当時はけっこう話題になり、船にも希望があふれていましたが、今は開拓する惑星が見つかるかという不安が大きくなっています。問題は、開拓の旅に疲れてしまった住民の中に資源開発用のエネルギーである中性化反物質を盗み出して、武器商人に横流ししようとする不心得者が出たことです。反物質原料は生産コストが年々値上がりし、今では莫大な価値があります。この反物質原料の盗難を防ぐのが一番の課題です。でも、そんなことはケイン達の実力からすればそう大変な仕事ではありませんでした。仕事の終了とともにメイフラワーは新しい惑星に到着しました。不安に駆けられる大人達をおいて、子供達は希望の新天地に駆け出していくのでした。

11話

朋友散る(ホウユウチル)

平成10年6月12日

ラグルド社の依頼で、本社がある惑星レグンのケレスシティにやってきた。ここ半年ぐらい、この星系を特定するように宇宙海賊が現われ、しかもラグルド社所属の貨物船ばかり襲っているらしい。星間警察ではこの不規則な事態に対応できないので、トラコンに警備の依頼がまわってきた。出発時間の変更の合間を埋めるためによった酒場で、ケインは昔なじみのトラコン仲間のジェスと再会します。当然始まる酒盛りの中で、恒例のコイントスの賭けでケインとジェスは警護する船を交換することになりました。警備当日、航路にアヤシイ船が現われます。古いタイプのラグルド社の貨物船ですが、海賊が偽装したものでした。内装されていた武装は悪くはありませんでしたが、その程度ではソードブレイカーの敵ではありません。しかし、同時刻ジェスの方では深刻な事態が進行していました。なんと、レーダー探知外からの攻撃により、星間警察のパトロール船は一気に消滅、ジェスの船もなす術もなく撃墜されてしまう。この仕事はこのままでは終わらないようです。

12話

涙雨果てる(ナミダアメハテル)

平成10年6月19日

ケインはまだ惑星レグンに居る。いまだラグルド社の貨物船襲撃事件が続いていた。ケインは友人(ジェス)の仇を取ろうと海賊の情報を収集していた。メリーナと言う女性の存在があった。彼女の恋人アソートは、ラグルド社の貨物船の乗務員でしたが、2カ月前、海賊に襲われ死亡していた。その後、彼女は恋人をラグルド社に殺されたと言いふらしている。しかも、ラグルドの保安部長と海賊が密会していたのを目撃したというのです。そしてキャナルがお得意のハッキングでラグルド社のコンピューターを探ったところ、船や積荷、船員、全てに莫大な保険がかけられていて、保険金はラグルド社が受け取り、積荷は海賊が奪うという図式が出来ていた。そのメリーナがさらわれてしまい、ケインがあっさりと救出した後、海賊のアジトがあるヴィメス星系第6惑星に向かいました。そのころ、ようやく重い腰を上げた星間警察艦隊は、ロストシップを擁する海賊に壊滅されてしまう。一足遅れて到着したソードブレイカーでも超長距離攻撃をしてくるデスクラウドに苦戦の末何とか撃墜した。そのあと、ナイトメアのロストシップ《ネザード》が出現してきた。

13話

追憶巡る(ツイオクメグル)

平成10年6月26日

ケインは祖母のアリスのお墓参りに必要なお酒を手に入れるため、砂の惑星バルガニアに寄った。そこの商人から710年物を手に入れた。ミリィはたかがお酒に莫大な金額を払うケインに突っ込みを入れるが、ミリィは回りの住人に囲まれ、この地では「聖なる天の酒」として大変貴重な物と知り、「私がわるぅございました。」と誤り難を逃れました。
お墓は、オルベリウス星系第3惑星E−17にありました。そこには、アリスの盟友であり、今は墓守のように暮らしているジルさんだけが住んでいる。ケインの墓参りの間、ミリィはジルさんと話をしていました。ジルさんは,怖いもの知らずのモノカーボンブレード使いとして、星間警察・宇宙軍・マフィアを手玉にとっていたこと、名高きサイ・ブレード使いアシリアなどにも挑んで一度も勝てなかったことなど。ミリィとの話が終わりキャナルが看取られながら、ジルさんは静かに息を引き取ってしまいました。そのころ、ケインの前に「闇を撒く者」が現われます。ケインはアリスの仇敵を目にしながらも、その圧倒的な実力差の前に一歩も動くことができませんでした。ケインは自分の無力さにかられながら惑星を後にした。

14話

恐怖ささやく(キョウフササヤク)

平成10年7月3日

「闇を撒く者」への恐怖に負けてしまったケインは、ある惑星の酒場でなす術も無く酒を飲み続けていました。そこで、3年前にコンビを組んだ伝説のトラコン、アトラス・マクマホンと再会します。アトラスは、3年前に完遂できなかった仕事にもう一度ケインを誘います。それは、メル星系第2惑星グスターにある大気プラントから、射出装置の故障のため回収できなくなったレア元素を回収することでした。3年前に負った傷が癒えてからも、トラコンの仕事がしくじりが多くなっているアトラスは、自らの恐怖の原点である場所に趣き、恐怖を克服しようと考えたのです。そのことに共感したケインは、一緒になんとか仕事を完遂しようとします。タンクにレア元素を送り込んでいるルートを封鎖して、あふれ出たレア元素を浮力タンクに逆流させ、軽量ガスのレア元素で浮力を稼ぎプラントごと脱出するというひとつまちがうと大爆発を起こしかねない方法がとられました。アトラスもケインもこの仕事をやり遂げたことによりトラコンとして自信を取り戻した。

15話

悪夢現る(アクムアラワル)

平成10年7月10日

トアール社という企業が、フェイズ・ドライブの技術を利用した物質転送装置を開発していた。今これが完成されると、サイ・バリアの防御を越えて攻撃を受ける恐れがあるので、ケイン達はミリィにトアール社に侵入してもらいプログラムをいじって完成を遅らせることにした。しかし、ナイトメアもこの物質転送装置を狙っていたらしく、機動プログラムを盗もうとしていたカーリーと鉢合わせになった。トアール社の情報はナイトメアが流した罠だったようで、ケイン達を狙って町の中に潜んでいたナイトメアの構成員が次々と襲いかかってきます。さらに軌道上には、紅蓮王率いる艦隊も現われました。しかも、物質転送装置を完成していたらしく、先ほどカーリーが手に入れたプログラムを使い、サイ・バリアを越えて爆弾がソードブレイカー船内に送り込まれてきます。でも、トアール社から手に入れたプログラムを使用したのが運のつきでした。すでにプログラムにはキャナルがウイルスを混入させていたので、転送装置を誤作動させ、紅蓮王の船内に爆弾を送り込ませ、サイ・ブラスターで戦艦にとどめをさしました。これにより、ナイトメアとの本格的に戦いの火ぶたが切られました。


16話

ミリィ欲する(ミリィホッスル)

平成10年7月17日

ナイトメアとの本格的な戦いに備え、武器補充をする為に、エリアA−3衛星港に寄港することにしました。仕入先はキャナル御用達の武器商人さんです。キャナルはいつものように値切りながら弾薬を購入して行く。そんな中ミリィはポンポン砲をゲットしたくケインにおねだりするが、ケインは取り入ろうとしない。ミリィは無理やりポンポン砲に試乗したが、空砲のはずのポンポン砲になぜか弾が入っており、冗談半分にケイン達に向けて撃ってしまう。そんなミリィとケインは言い争いになったあげく、ミリィはソードブレイカーを降りることになってしまう。偶然ここの寄港地の本星はミリィの故郷でした。そう、ミリィを船から降ろしたのはケインとしては別の思惑であったのです。これから激化するであろうナイトメアとの戦いにミリィを巻き込まないようにするためでした。しかし、故郷の星にはミリィの帰る場所はなくなっていました。ミリィは改めて、ソードブレイカーの一員であることを自覚し、船に戻ることに決意します。一方、ソードブレイカーの方でも何か物足りない空気が流れていました。そんな中へミリィが帰ってきて、面食らうケインですが、ミリィは当然のごとく自分の席に座ります。そのころ、星間警察内ではスパイ容疑でレイルの立場がやばくなりつつありました。


17話

警部ブッ飛ぶ(ケイブブットブ)

平成10年7月24日

惑星エトナのティテュオス市の建設現場で爆弾が発見されたという通報が入り、市民の非難が始まりました。しかし、これは本来の状況を隠すためで、実際にはSクラスの極秘事項とされている、ロストシップらしき巨大な宇宙船の一部が発見されたのです。ユニバーサルネットにこの事に関する匿名の情報がながされたので、ロストシップが本物かどうか確認するためにケイン達は惑星に降りてきました。発掘現場にはすでにゲイザーコンツェルンの調査隊が入り込んでいて、星間警察の艦隊が来る前にロストシップを手に入れようとしています。そして、ナイトメアのカーリーにも情報が流れていた。ケインが発掘現場で調査をしていると狙っていたカーリーが現われ、戦闘が始まり発掘現場は大騒ぎになってしまいました。なんとその騒ぎに乗じてレイルがロストシップに乗り込んでしまいました。そう、情報を操作していたのはレイルでケインとカーリーに暴れさせて、騒ぎを起こすように仕組んでいたようです。レイルが船内に乗り込むと同時にロストシップが眠りからさめ始動しはじめました。そのロストシップはラグドメゼギスは機動駆逐戦艦でした。ラグドメゼギスは惑星に駆け付けた星間警察第13艦隊を一瞬にうちに壊滅させてしまいました。戦闘の中で唯一生き残ったソードブレイカーの乗組員、ケイン、キャナル、ミリィに第1級反逆罪という指名手配を無実ですが受けてしまう事になります。


18話

無頼流れる(ブライナガレル)

平成10年7月31日

レイルがなぜ、ロストシップを奪っていったのかわかりませんが、指名手配を受けてしまったソードブレイカーは、船体識別コード、登録番号、乗務員データを変更しないと装備品の補給でさえ受けられないありさまになっていました。キャナルのお得意技で偽装したソードブレイカーは「クルーザー:宇宙一号」になり宇宙港に入港しました。ミリィはケインにデザートを食べさせるため材料を調達するため、自分の隠し口座から現金を引き出そうとしますが、そのために正体がばれ、警察官に追われる事になってしまいました。さすが第1級反逆罪での指名手配のためか、追いかけてくる警官もかなりリキが入っていて、シャレにならない兵器まで繰り出してきます。なんとか、警官の追撃を振り切ったところに今度はナイトメアの自立型無人砲撃艦隊が現われました。これは、ソードブレイカーの実力としてはなんなく避けれましたが、ナイトメアの攻撃に戦術的意味が見出せず、ソードブレイカーの面々は戸惑っていると、固有の干渉波動とともにロストシップが出現してきました。”闇を撒く者”の船、重砲撃艦ゴルンノヴァです。この強敵にソードブレイカーは果たして勝つことが出来るのでしょうか?


19話

闇 誘う(ヤミ イザナウ)

平成10年8月7日

ついに、ゴルンノヴァとの死闘が始まりました。敵の火力は圧倒的な威力を誇ります。しかも、ケインはナイトメアの送り出した先発艦隊と交戦したため、精神力を疲労せせられています。さらに、”闇を撒く者”がサイ・エネルギー回路を通して精神に干渉してきたために、ケインは意識不明に陥ってしまいます。精神世界の中で、ケインは”闇を撒く者”からダークスターの洗礼を受けるか?さもなくば死を選ぶかを促させます。キャナルが決死の覚悟で精神世界にサルベージを敢行し、”闇を撒く者”からケインを救い出すと、リープレールガンを利用した捨て身の戦法で超空間に飛び込み、ゴルンノヴァから逃れる事が出来ました。ゴルンノヴァとの初戦は完全な敗北となってしまいました。ロストシップ同士の戦いは、人類の知る物理法則をも超越した兵器とサイ・エネルギーの激突で、精神の食い合いになります。より過酷となるこれからの戦いを思い、ケインはミリィとの別れを決意します。密貿易航路の人工惑星に食料調達に行かせたミリィをひとり残して、ソードブレイカーとケイン&キャナルは新たなる戦いの場へと飛び立って行きました。しかし、ミリィは黙ってはいませんでした・・・。


20話

思い届かず(オモイトドカズ)

平成10年8月14日

ついにナイトメアが銀河を闇の力で覆うために動き始めた。各地の星間警察分署を制圧し、指令システムをクラッキングし宇宙軍の動きをも封じます。ソードブレイカーにもネザードを旗艦とする追撃艦隊が差し向けられました。しかし、ソードブレイカーは前回の傷が癒えずまだ修理中です。そして、ケインは精神が敵を倒すことばかりに傾きすぎているのも心配です。案の定、ケインの気持ちは空回りし精神力をサイ・エネルギーに転換することが困難になっていました。ネザードに徐々に追い詰められる上に、レイルの駆けるラグドメゼギスまで出現し、大ピンチです。なぜか、ラグドメゼギスはネザード、ソードブレイカーを問わず攻撃を仕掛けてきます。味方だと思っていたネザードは混乱するとし、ラグドメゼギスとの解読不能の符号化された通信で会話をし、ネザードは戦闘区域から退いていきます。さらにラグドメゼギスの攻撃が緩み、ソードブレイカーは戦闘区域から離脱することができました。そのころ、ミリィはニーナと再会し、ケインとレイル互いの求める人を探しに出ることを決めます。


21話

氷原燃える(ヒョウゲンモエル)

平成10年8月21日

壊れた船体を根本的に修理するためにE−13エリアにある氷原惑星にやって来ました。ソードブレイカーは自己修復機能をフル回転させるためにはメインエネルギーを集中させなければなりません。その間はソードブレイカーを制御するキャナルも一時的に消えてしまいます。その間に、ナイトメアが攻撃をしてこないかどうかが心配です。船体の破損と共に全波長迷彩装置にも異常をきたしたようで、ナイトメアに居場所をつきとめられてしまいます。ケインは修復の時間ネザード率いる艦隊の攻撃をひとりで防ごうとします。ネザードの主砲で地上掃射が行われる瞬間、危機一髪ソードブレイカーの修復が間に合いました。けれど、”闇を撒く者”との精神感応により「負け犬」という意識を植えつけられたケインは、怒りと憎悪の感情を昂ぶらせます。それは、サイ・エネルギーの暴走につながり、異常な能力を発揮してソードブレイカーは一撃でネザードを葬ります。そのころミリィとニーナはラグドメゼギスの情報をつかんでいました。


22話

宿命紡ぐ(シュクメイツムグ)

平成10年8月28日

ネザードが敗退したことにより、ケインとソードブレイカーの始末に”闇を撒く者”に一任されることになりました。一方、ナイトメアの銀河攻略も着々と進んでいった。精神が暴走状態になることにより、見た目より体力も精神力も落ちているケインに鎮静剤で眠らせ休ませることにしました。そのころ、レイルはラグドメゼギスにサイ・エネルギーを糧として取り込まれかけますが、星間警察の情報バンクの中にあった、ロストシップの意識体の思考をブロックするキーワード「韻音律」を使い、辛くも脱出に成功しました。ミリィとニーナが強引にチャーターした貨物船に救出されたレイルですが、低酸素状態におかれたのが長すぎたために、大脳記憶領域が混乱しメタサイコロジーシンドロームの状態にありました。しかし、ラグドメゼギスの意識体と接触していたレイルの意識内には様々な情報が植えつけられていたようです。レイルのうわごとの中からミリィはナイトメアの本部の場所を掴み取ります。そして、ソードブレイカーも最終決戦の地へと、トーラβに進路を取りはじめました。